ココログからWordPressへ引っ越しをする方法

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このたび、当ブログはココログ(@nifty)より独自サーバー上のWordpressへと移行しました。移行にあたっては、いろいろと試行錯誤を重ねましたので、以下にその顛末をまとめておきたいと思います。なお、以下では移行先のWordpress側の最低限の初期設定は終わっているという前提で書いています。想定しているWordpressのバージョンは、4.8.2です。

1.ココログからのエクスポート

ココログは、Wordpressとは異なるCMSである、Movable Type(MT)を使用しています。このためココログからは、「エクスポート」という操作を行い、Wordpress側で「インポート」を行うことになります。ココログのエクスポート処理は、管理画面上で、

「ブログ管理」→「概要」→右メニューの「記事の読み込み/書き出し」→「書き出し(IPv4のみ)」

のリンクを右クリックして、「別名でリンク先を保存」をすることで行います。適当な名前を付けて保存して下さい。純然たるテキストデータです。デフォルトだと、post.txtというタイトルで保存されると思います。

2.エクスポートしたデータの前処理

上記1でエクスポートしたデータは、そのままWordpressに読み込ませると、かなりの確率で、インポートに失敗する記事が出てきます。あれこれ試行錯誤した結果、この現象は、一行があまりに長い行がある記事の場合に発生することが分かりました。

従って、上記のpost.txtを適当なテキストエディタで開き、全体を眺めて、長い行は改行を入れて下さい。おおむね、10行以上よなるような行がある記事は、失敗する可能性が高いです。

この処理をいくら入念に行っても、恐らく必ずインポートに失敗する記事が出てくると思います。その場合は、post.txtから当該箇所を切り出して、後から追加でインポートすることになります。(私の場合、7記事ほどありましたので、逐一手で直して読み込ませました。えらい大変でした…)。

3.Wordpress側でパーマリンクの設定を修正

恐らくココログユーザーの方は、日本語でカテゴリ名を命名していると思います。従って、もしWordpress側のパーマリンクの設定に「%category%」が入っていた場合、この段階でインポートを行ってしまうと、パーマリンクに日本語が入ってしまいます。これはSEO上よろしくありません。そこでまずWordpressのパーマリンクの設定を見直します。上記の通り、%category%が入らない形で最短のものを選ぶ場合は、

%post_id%

のみにするのが、個人的には最も良いのではないかと思います。

4.Wordpress側でインポート処理を行う

ここでようやく、Wordpressでのインポートへと進みます。これは、左側メニューの「ツール」の中にある「インポート」から行います。上から3番目あたりにある「Movable Type と TypePad」を選ぶと、インポート用のプラグインが自動でインストールされます。

インストールされると、すぐ下に「インポーターの実行」というリンクが現れるので、そこをクリックします。するとインポート画面に出ますので、上の「選択」からpost.txtファイルを選択して、インポートを実行します。

ここで、post.txが1MB以上ある場合は、下部にあるように、あらかじめwp-contentディレクトリ以下にFTPやSCP等で、mt-export.txt という名前でコピーしておく必要があります。(ここでは詳しくは書きません。ググってみてください)

インポートそのものはすぐに終わります。ここで、成功した記事数を控えておいて下さい。これがココログ側の記事数より少ないようであれば、インポートに失敗している記事があるということです。これについては、2に書いたように、後から手動で追加するか、当該記事のみ移行をあきらめるか、二択になります。

5.リダイレクトのためのココログ側での前処理

さて、ここまでで記事の移行は終わりました。もし、移行前のココログへの検索流入を放棄しても良いというのであれば、これで終わりになります。しかし大多数の方は、旧サイトへの流入をそのまま新サイトに誘導したいと考えているはずです。通常、そのような用途には、Apacheの.htaccessにRewriteルールを記載することで行う、「301リダイレクト」が用いられます。301リダイレクトは、最も楽なサイトの移行方法で、Googleも推奨 しています。

ところが、ココログの場合はこの.htaccessにアクセスすることができません。従って、301リダイレクトは不可能であり、何らかの代替措置を講じなければなりません。このために参考になるのが、以下の記事です

無料ブログからWordPressへの確実な引越し
~リダイレクトできない無料ブログで行った3つのこと
無料ブログからWordPressへの確実な引越し~リダイレクトできない無料ブログで行った3つのこと
ここのところ趣向を変えて、サイト移転時の技術的な話や、著作権侵害の場合の法律論を書いています。プロフィールに出していない経歴に関わることもあり、いつもは表に出さない部分なのですが、写真活動や写真サイトを支える土台部分(裏方)のかなり深ーい話として書いています。 目的を支えるための手段(方法論)とでも言えばいいのかな、筆...

基本的には、上記の記事に沿って行っていくことになりますが、いくつか注意点があります。

まず第一は、

<link rel=”canonical” href=”http://新しいドメイン.com/” />

と書いてある部分は、実際にはドメイン単位ではなく、「ページ単位」で記載しなければなりません。当然ながら、移転先のURLはココログのそれとは似ても似つかぬものになっていると思います。従って、ココログのパーマリンクと、Wordpressのパーマリンクとが一対一で対応するように、記事毎に上記の link タグをココログの HTML ファイルに手作業で記入しなければなりません。この作業が、この移行作業全体の最も面倒なところで、なおかつ「キモ」となるところです。

そのためには、まずココログ全体のHTMLファイルを根こそぎダウンロードしなければなりません。この用途に最適なのが、SiteSuckerというツールです。Mac用アプリです。Windowsな方は、GetHTMLWというフリーソフト が良いと思います。

このツールを使用して、ココログのHTMLファイル全体を画像も含めてダウンロードします。

そして、ダウンロードしたHTMLファイル一つ一つに、以下のような link と meta の各タグを埋め込みます。linkタグについては、ココログの記事は、新しいサイトの記事のコピー(副コンテンツ)であるということを宣言するものです。またmetaタグは、5秒後に新サイトに自動的にジャンプさせるものです。これによって、擬似的に301リダイレクトを実現するというのが目的です。なお、埋め込む場所は、<head>〜</head>タグの中でなければいけません。

 <link rel="canonical" ref="https://新サイトのパーマリンク" />
 <meta http-equiv="refresh" content="5;URL=https://新サイトのパーマリンク" />

これを、全てのHTMLファイルについて、手作業で行うことになります。(この際、後の6でも使うことになりますので、Excelなどを利用して、ココログのパーマリンクと、Wordpressのパーマリンクを一対一で対応する表を作成しておくと、後で楽になります。)

さらに、修正したHTMLファイルを、これまた手作業でココログ内の当該フォルダにアップロードする必要があります。これはココログの管理画面の、

「コントロールパネル」→「ファイル」の所にある、「新規ファイルのアップロード」

から、一つ一つ個別に行います。一括アップロードやFTPが使えれば、この作業は瞬時に終わるのですが、ココログにはそのような機能がないため、手動でやるほかありません。当ブログの場合は全体の記事数が160前後でしたので、半日程度で終わりましたが、これが数百あるような場合は相当に大変な作業になるでしょう。逆に数十程度なら、簡単だと思います。

なお、上記のアップロード作業の際、各記事が正常に移転先のWordpressの当該記事にジャンプするかどうか、チェックなさることをお勧めします。手作業でやっていると集中力が切れて、全く関係の無い記事に link タグを向けていることがあるからです。細心の注意を払いましょう。

6.sitemap.xml の作成とアップロード

さて、上記の作業が終わったら、今度は sitemap.xml と呼ばれるファイルを、ココログ側とWordpress側の両方で作成します。Wordpress側については、Google XML Sitemapsと呼ばれる超有名なプラグインがありますので、これをインストールすれば瞬時に作成されます。

面倒なのはココログ側ですが、これもいろいろと試行錯誤したところ、以下のWindows用のソフトが最も便利でした。(Mac環境の方は、Windows機か、Virtualboxなどの仮想環境をご利用下さい。(なお、オンライン上でsitemapの作成ができるサイトとして、sitemap.xml Editor がありますが、試したところ、ココログでは最終更新時刻が取得できませんでした。)

上記のソフトで、ココログのメインURLからクロールを行わせて、sitemap.xml を作成します。できあがったら、アーカイブページやコメントページなど、不要の行を適宜、テキストエディタで削除して、記事本体とメインURLのみのsitemap.xmlを作ります。

その上で、上記5で紹介しているサイトに書かれているように、一行毎に、旧サイトと新サイトのアドレスをそれぞれ交互に記述した、複合版のsitemap.xmlを作成します。

これもかなり面倒な作業であり、5のところでココログの記事とWordpressの記事IDの対応表を作っておかなかった場合は、また目視で確認することになってしまいます。私の場合は、5のSiteSuckerでダウンロードしたディレクトリ構造を読み取って、自動的にこの対応を取得する簡単なperlスクリプトを書くことで、この作業を大幅に簡略化できましたが、そうでない方はかなりハードな作業かも知れません。

最終的に、複合版のsitemap.xmlができあがったら、5で書いたココログへのアップロード方法に準じて、ココログのメインURL直下にsitemap.xmlを上書きでコピーします。

その後、Google Search Consoleに登録することになります。Search Consoleにsitemap.xmlを登録するためには、ココログ、Wordpress共、すでに「プロパティ登録」が済んでいなければなりません。(この段階で行ってももちろん大丈夫です)。

Search Consoleへの各サイトの登録方法は、このページ に書かれています。

ここまでくれば、やっと終了です。あとはGoogleのクローラーが回ってくるのを待つだけです。

・・

上記の手順には、かなりアバウトなところがありますが、逐一些細な手順を書くと、とんでもない長さになりますので要点のみ記しています。あとは記事中の参考サイトをご覧頂いたり、あるいは適宜ググって調べて下さい。

私の場合、移行作業には、調べ物の時間を含め、ほぼ1.5日ほどかかりました。まとまった時間がないとできないと思います。率直に言って、何回もやりたい作業ではありません。特に、ココログの制約から来る、HTMLファイルの手作業での修正と、ココログへのファイルの手作業でのアップロードは、ひたすら面倒でした。

このことを考えるとき、将来ブログを移転する可能性がある場合は、301リダイレクトが可能(=.htaccessでRewirteルールを記入できる)なブログシステムを最初からチョイスしておくことをお勧めしたいと思います。ココログは、いずれも対応していないため、この記事に書いたような大変面倒な作業が必要になります。

追記

<2017年10月10日> 実際にGoogle Search Consoleにsitemap.xmlを登録してから2週間後の、本日現在のGoogleインデックスへの登録状況は、以下のようになりました。188URLs中、42記事が登録されています。ある程度時間を掛けて、登録が進んでいくようです。

なお、当ブログのトップページは、およそ1週間程度で、新URLが表示されるようになりました。

<2017年10月21日> 上の追記からさらに10日後の、Googleインデックスへの登録状況は、以下のようになります。sitemap.xmlで送信したうち、ほぼ全記事が登録されるようになりました。

コメント

  1. […] らの記事を参考にされてください。 ⇒ココログからWordPressへ引っ越しをする方法 […]

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